伏見啓明整形外科公式ブログ 総目次 速修 新々英文解釈研究 目次
英詩入門
―いろいろな詩の技法―
学芸学部 国際英語学科 武田 雅子 *アイロニーが何重も 全く逆というのは効果も大きいし、かつまた人生とい うのはアイロニーに満ち満ちているので、詩人はアイ ロニーを効かせた詩に卓越していて、深く微妙なアイ ロニーの詩が数多く書かれています。その中に、非 常に壮大で複雑なアイロニーを描いたPercy Bysshe Shelleyの名作があります。
Ozymandiasとは古代エジプトの王ラムセス二世のギリシア
Ozymandias
I met a traveler from an antique land
Who said: Two vast and trunkless legs of stone
Stand in the desert ...Near them, on the sand,
Half sunk, a shattered visage lies, whose frown,
And wrinkled lip, and sneer of cold command,
Tell that its sculptor well those passions read
Which yet survive, stamped on these lifeless things,
The hand that mocked them, and the heart that fed:
And on the pedestal these words appear:
‘My name is Ozymandias, king of kings:
Look on my works, ye mighty, and despair!’
Nothing beside remains. Round the decay
Of that colossal wreck, boundless and bare
The lone and level sands stretch far away.
いにしえに栄えた地から来た旅人に出会った。
旅人は言った。胴体のない巨大な石の脚が2本
砂漠に立っていた......その近く、砂に
半分埋もれて、砕けた顔があった、しかめ面、
皺のある唇、そして冷酷な有無を言わさぬ冷笑は、
この像を刻んだ石工が、情念をうまく読みこんだこと
を物語る。
情念は、この息吹のない物体に刻まれて生き続ける。
この情念を写し描いた手と、その情念を育んだ心より 長く。
台座にあるのはこの言葉、
「私の名はオジマンディアス、王の中の王。
私の仕事をよく見給え、汝ら力ある者、そして絶望す
るがいい !」
他には何も残っていない、巨大な残骸の
骸の周りに、果てしなく、何もなく
寂しく、平坦な砂漠が遥かに広がっていると。 [岡村眞紀子訳]
それでは私なりに、英語の詩を理解し、それを楽しみ、そして自分の血や肉にするにはどうしたらよいか、やってみた。
まず、「現代英文訓読法」で著わしてみた。こうすると訳がよくわかる。
それにしても難しいものである。
そして、これを下にある「やわらかな暗記」でやわらかく暗記した。
これは比較的短時間でできる。
完成したものを、A3の紙にコピーした。
まず、昼はこの日、カレー屋さんに行ったので、そこで待っている間、少し暗記した。
家に帰って昼寝をするときに横になって少し暗記した。
夜、お風呂に入っているとき見ながら入った。
すると全部「やわらかく」暗記ができた。
なんとなくこの詩に近づけた様な気がした。
それで良いではないか。
ここから後半
これをA3にコピーして暗記した。
やわらかな暗記は比較的短時間でできるのが良い。