2023年10月21日土曜日

英文は英文法の理屈に沿って理解しなければならない

 

Drained of blood and awash he looked the colour of the silver backing of a mirror and his stripes still showed.

血は抜け、波に洗われ、魚は鏡の裏側のような銀色に見えた。ただ縞模様はまだ残っていた。 

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なかなか、白文でこれを理解できる人は相当な力量だろう。

私の言うことを聞く必要はない。

難しい英文だな、と感じた人は私の話に耳を傾けても良いと思う。


このように書いてあると、分かりやすいと思う。
 
ここでは、Drained of blood and awash とは、どのようなものであるか、理解するのが難しかった。
 文法的に理解するのが難しかった。
 分詞構文では主語が省略されているので「主節」にあたるものと、分詞構文内の主語は一致しなければならない。
うっかりして、he looked の he を「老人」と思っていた。すると、分詞構文内の主語は「老人」にならなければならないが、それは意味の上からおかしい。「老人は血が抜け、波に洗われ」となる。
 やっとわかった。やはり分詞構文だ。he looked の he とは fish のことである。するとすべて辻褄が合う。
Drained of blood and awash という分詞構文は、節に直すと、As he was drained of blood and awash となる。he は fish である。
というようなことを考えながら読んでいくのも面白い。 

いかがであろうか。理屈っぽいであろうか。
 
「えい やっ」とでも意味が取れそうである。 
でも、それではダメだと思う。

きちんと理論的に解析しなければダメだと思う。

ダメ押しは、やわらかな暗記である。


 

英文法が嫌いな人のための英文法 結果を表す副詞的用法

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老人はオールを返し、刃の先をサメの口に突っ込んでこじあけた。
 
to open という不定詞は 結果を表す副詞的用法
 
というようなお話をすると、「英文法のくどい話かよ」と顔を顰める人もいらっしゃる。
いや、顰めるだけなら良い。「日本人が英語を出来ないのは文法にこだわりすぎるからだ」と仰る方もいる。
 英語にはあるパターンがある。日本語にはないパターン、文章構造がある。
 それを集めて分類した。分類して名前を付けたそれが英文法。
 「to + 動詞」というパターンがある。もちろん日本語にはない。これを「不定詞」と名づけた。その用法には3つある。名詞的用法、副詞的用法、形容詞的用法。
 ここで言う、副詞的用法の中にもいくつかのものがある。
 目的を表すもの 原因を表すもの 結果を表すもの・・・など。
 これは、結果を表す副詞的用法。その一連の文章を次のページを見て理解したら良い。
 一気に英語の理解が進むだろう。これが英文法である。効率の良い勉強法である。

 



 

新々英文解釈研究186 教養とは文章であり、文章とは言葉である

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