2023年9月25日月曜日

老人と海 に 英文訓読をつけるささやかな喜び

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おはようございます
ひとり遊びであるかもしれないが・・
 
老人と海 1100まで終わった
Chapter11の訳・・訓読法の作製が終了した。
普通なら、「ここまで読んだ」となるわけだが
小生はもっと上を狙いたい。
 
作業として、あと2工程をやらなければならない。
これに 音声をつける。音読さんによる人工音声だ。
しかし、まともである。人が喋るのと同じである。
そして、やわらかな暗記 を作りながら自分も覚える。
これからその作業工程を経るつもりだ
それによって、誤植を見つけ出すことができるのである。
 
大袈裟な言い方になるかもしれないが・・・
我々の偉大なる祖先は、中国の文献 いわゆる漢文を読むために多大な努力をした。
そして数百年にわたる試行錯誤の末に、現代のレ点や返点のある
漢文訓読を編み出したのである。発明したのである。
誰かが苦労して一度これを作りさえすれば
他の人は、その漢文訓読がおどこされた物を見れば
中国語を知らなくても簡単に読むことが出来る。
 
考えてみよう。
論語みたいな文章を読むとして・・・
 本来なら、中国語文法を延々とやる。
 これには3-5年かかるはずだ。
 そして一通りの中国語の知識は得られる。
 もちろんご存知の通り、脱落する学生も大勢いる。
 
今も昔も・・ですよ。高校生で
英語で 分詞構文 仮定法 をきちんとマスターしている人が
どのくらいいるだろうか。
そしてそこまでマスターしても、英語の小説、例えば老人と海を読みきれる人がどのくらいいるだろうか。
 英語の詩を楽しめた人はどのくらいいるだろうか。
 
 受験英語で 英語の私はほとんど出題されないので、あまり我々は目にしたことがないだろう。
 
 小生は、このようなことをやっているので、試みにいくつか読んでみたが、とても難しい。
 理解し、味わうに至るには、なかなか大変だ。
 
参考:英語の詩を読んでみた The Eagle 

https://newidiomaticenglish.blogspot.com/2022/06/the-eagle.html 

 
 漢文にしても、中国語文法を完全に理解して
 いくつかの教科書的なものも読む。
 それで、論語を読める物だろうか。
 あれはあれでけっこう難しい書物である。
 最高峰と言っても良い。
 
 ところが、あれを我々は最初から読んだではないか。
 それができたのは、漢文訓読があったからですよ。
 
 漢詩もいくつか習った。
 漢文の授業は退屈で、あまり受験の比重も高くない。
 それほど勉強したわけではない
 それでも、それなりに皆様も漢詩というものを味わったのではないかな。
 それも漢文訓読のおかげなのですよ。
 
 小生もそれなりに苦労して、老人と海 に訓読をつけながらな読んでいる。
 後に続く人がこれを読めば、英語の老人と海 が、すごく容易く読めるはずだと思う。
 
 これを辞書片手に読むとなるとえらく大変だぞ。
 もちろん右手に辞書、左手に日本語に翻訳された物を持って読むことになるだろうが、大変だと思う。
 
 「やり直しの英語」という本が多数出回っているが
私に言わせれば、この老人と海を 英文訓読を交えて読んでみる。
 そして、やわらかな暗記で固める。
 老人と海 をそれで、3回繰り返してみる。
 
 それをすると 「やり直しの英語」としては十分な英語力がつくように思うが、いかがなものだろうか。
 
 医師になって9年目に2年間アメリカに留学する機会を得たが、この時に、この老人と海を3回繰り返してやっていたら良かったな、とつくづく思う。
 それが、私がこのような英文訓読の活動をする原動力なのであろう。 
 
英文訓読 

やわらかな暗記 


 

 

2023年9月3日日曜日

老人と海 孟子 同時にやっている

 
おはようございます。
 
ご苦労なことで、何を思ったか、 老人と海 孟子 同時にやっています。
老人と海をけっこうやり続けてきたので、少し飽きてしまった、というところであります。
 
そこで前に少し読んだ孟子を読んでいます。
漢文も英語もですね、結局何のために勉強するのかというと、一つは外国語に精通したいから、です。
もう一つはこちらの方が大きいと思うのですが、日本語で立派な文章を書けるようになるためです。これは漢文が最適なトレーニングになるわけです。英語ももちろん日本語のトレーニングになります。きちっと文章構造を決めて書けるような能力を身につけるためのものです。
 
 漢文は我が国においてはトレーニングの方法が確立されていました。 
 それは漢文の素読です。
 意味がわからなくてもとにかく何度も読む。暗記するくらい読む。
 この時に中国語で読むわけではない。
 訓読されたものを読むわけである。
 昔の人はこれで漢文の力を身につけたわけです。
 実際、多くの人が立派な漢文を書けるようになりました。
 昔の人は立派な漢詩を残しておられますし、
大学の校歌、寮歌にも、どっしりとした漢文調のものが多くあります。
 
 我々には書けないが、彼らがなぜこのような文章を書けたのか、というと、「素読」というトレーニングを徹底的に受けてきたからです。
 私もこのような「素読」という訓練を受けていませんので、漢文調のどっしりとした文章は書くことが出来ません。
 今の教育はますます簡単な文章を大量に短時間で読めるようなことに重点を置いているように思います。
 英語も国語もです。英語はその傾向がすごく出ていますね。
 あまり良いことでないように思うくらいにですね。
 
 そのような観点から自分なりに勉強法を確立してきました。
 漢文を何度も読め、と言われても、何度も読めるものではありません。苦痛であるし、眠くなります。
 
 そこで、以下のように漢字を隠して読めるようになることを心がけました。
 丸暗記するのが最も強いのかもしれませんが、それは難しい。ならばこの「やわらかな暗記」です。 
 
 孟子 梁恵王 下 十 の文章です。 
 孟子は全部で7編あり、それぞれが、上下に分かれています。簡野道明先生著 から採りました。
 
 漢文は、旧漢字 歴史的仮名遣いでよむものだと思っていたら、今の本は、新漢字 新仮名遣い のものがすごく多いです。これでは個人的には調子が出ないので、 簡野道明先生の本を使うことにしました。




 
 このようにして、漢字を隠して埋められるようにする。
 意外とできるものです。
 意味は分かるところと分からないところがありますが、こまかいことを考えずに読む、覚える、でやっていっています。 
 腹に貯まるものがあり、納得して読み進めています。

 次に英語 老人と海。 やはり評価のある英文は良いものです。
 
 老人と海 934
 He saw him first as a dark shadow that took so long to pass under the boat that he could not believe its length.
 
(暗い影として姿を現した魚は、信じられないほどの長い時間をかけて、船の下を通り過ぎた。)

 なかなかこれだけでは分かりにくいものです。なかなか難しい文章ですから。
 そこで、漢文のように訓読法で書いてみました。
 
 
日本語を訳した人・・青空文庫の人であるが、この人は老人が信じられない、と感じた、length 長さを、魚が船の下を通過する時間と考えて訳しているようである。
私は、もっとストレートに、この魚の長さが大きすぎて老人は信じられなかったのだな、と読み取った。

 
このように漢文でやったように空欄を作り、ここに埋められるように訓練しています。
割と簡単に出来ます。
これまた、腹に貯まるものがあり、「やりました感」があり、満足しています。 
 
 934とは、老人と海、の文章を通し番号でつけていて、934番目の文章という意味です。
 全部で1300くらいあります。
 あと少し、というところまできました。
 今は、孟子と同時にやっていますが、梁恵王 下 をやったら、また、老人と海 に集中するつもりです。
 あと少しだから。 




 

新々英文解釈研究186 教養とは文章であり、文章とは言葉である

  昨日、生徒さんに教えて難しかったところを深堀り解説   https://youtu.be/HKJZv4iN6QU?si=v-3f19u8XQuXHyad   186. The Grecian citizens at the time of Pericles were alm...