新々英文解釈研究の攻略は我が人生の使命と考え取り組んでいる。
しかし、その道は浅学非才な私にとって平坦ではなかったし、これからも、ないであろう。
挫折と再興を繰り返しこの度、5度目の挑戦。
大正元年から2000年まで英語の参考書のベストセラーであった、山崎貞著 新々英文解釈研究も時代の波に勝てず、2007年に廃刊。
廃刊の理由は何か? 古いのか。良い参考書が出たのか?
いや、違う。
英語の入試傾向が変わったのである。
英語の試験は従来、英文解釈が主体であった。
しかし2000年頃から、長文を読んでなんとなく大意をつまみ、該当するものを、選択肢から選ぶ、というようなものが主体となった。
また、ヒアリングの割合が増えた。
英語を日本語に訳する、記述する、という問題は極端に減少したのである。
そのゆえに、山崎貞著 新々英文解釈研究 は、入試英語の舞台から降りざるを得なくなったのである。
人に曰く。
この本は、英語が古すぎる 難しすぎる、などなど。
しかし、英語が変わったのか? 英語は変わらない。
明治大正のころの英語は 新々英文解釈研究 に出てくる文章のように難しく、
一方で、現代使われている英語は簡単になったのか? それも、Noである。
難解な英文が出てきてもそれを「理論」に則って日本語に訳して理解する。
英語と日本語は異なる言語である故、その違いを効率よくパターン化して、英文解釈のやり方を説明しているのが、本書である。
ただ、私も勉強してきたし、今も勉強しているが、ちょっと難しい。
しかし、難しいからダメな参考書というわけではない。
この難しさは、則ち、英語の難しさなのである。
私は、今回の5度目の挑戦で私の開発した「現代英文訓読法」を用いて、皆様が英語をとにかく容易く理解できるようにした。
今まではここが難しかった。
この文章。ただ読んでも分からない。初見では分からない。
故に、問題文と解答を見比べながら、英文がどのように繋がっているかを考えるのである。
もちろん、辞書も鬼のように引きまくらなければならない。
とにかく根気が要るのである。
それも勉強には必要なのかもしれない。
しかし、私の経験からそれではあまりにも大変すぎるのである。
努力はしなければならないが、同じ努力をするのなら、
丁寧な参考書があれば、理解はしやすい。
同じ努力するのなら、なぜこのような訳になるのか理解をしたのちに、必要なことを更に深めたり、かつ、英文を理解するためにある程度、暗記することに時間を使うのが良いのではないだろうか。
それを可能にするのが、「現代英文訓読法」。
英語の必要性がより強く言われている。
しかし、必要なのは、マクドナルドでハンバーグを買うために必要な英語でもないし、ホテルを予約するために必要な英語でもない。
一番必要とされるのは、TPPのような込み入った条約文が正確に理解できるような、最高級の英語である。これは国家の将来をかけた交渉である。それに打ち勝つには高度な英語力が必要である。その高度な英語力の基礎にあるのは新々英文解釈研究レベルの英語である。このくらいの英語力を身につけると、あとは条約文などの特殊な言い回し、コツについて学ぶと良いわけだ。つまり、そのようなコツを学ぶにも高い英文解釈力が必要ということ。それには最高級の英語力を身につけるには、新々英文解釈研究を勉強するのが早道の一つと考える。
私は今、何か英語を勉強してみたいが、何を勉強したら良いかよく分からない、という人のために、この記事、ブログを書いている。
英会話学校に行ってみようと思うが金も時間もない。行ってみたが、すぐ飽きた、とか(それが正常です。私もです。こんな事にお金と時間を使うくらいなら別な所に使いたい。ギターや三線をやってみる、など)。
TOEICや英検のような検定試験を受けて頑張りたいと思ったが、思う様な成績を取れずに嫌になった、とか(大方、そのようなものです。私もです。ちなみに私は英検2級まで取りました)。
ここで、新々英文解釈研究の初版本(大正15年発刊)を復刻し、その内容を研究していきたいと思う。
さすがに全部するのは大変なので、1章あたりの英文の3割ほどを勉強してまずは全部やっていこうと思う。
皆様がこれを読みつつ一緒に勉強できれば、嬉しい限りである。
また、復刻版も販売する事にする。
PDF版は500円。紙版は1200円である。
皆さん。英語の資格試験は多々あるが、そのようなものは持つ必要はないと思う。もちろんあって困るものではないが。しかし、皆様、それをやりますか。できますか。時間と情熱が続きますか。
私は英検2級を取った、と述べた。すると次の目標は、英検準1級、さらに1級。TOEICなら800点以上を目指したいものである。英検準1級を少しかじったが、遥かなる道を感じた。他も同様であると思う。
それよりも、この新々英文解釈研究をきっちり勉強して、この本をきちんと勉強したよ、と言ってお見せすれば、友人であれ、先輩であれ、上司であれ、あるいは、面接官であれ、皆、心底感服するであろう。なぜなら、これこそが本当の英語力であり、これこそが本当の教養であるのだろうな、ということを皆、心のどこかで思っているからである。
英語の勉強法にはたくさんのやり方がある。それを私は否定はしない。皆様は自分の心に叶うようにおやりになったら良いと思う。ただ、このブログを読んで新々英文解釈研究を使って英語を勉強してみるのも一つの勉強法かと検討していただけたら、筆者としては幸甚である。
(令和3年2月7日)
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