語学とは距離である、と悟った。
何の距離か 外国語とその日本語訳がどれほど離れているか、という距離である。
これが遠いほど、勉強がしづらく、これが近いほど、勉強と理解がし易い。
何のことか。原仙作著 英文標準問題精講の第1問を用いて例を示そう。
これで勉強をされた方も多いであろう。この本か新々英文解釈研究 が二大巨塔であったと思う。
さて、 私の言うところの「英文と日本語の距離」とは、上の図で、英語の問題文と「訳文」の距離である。
外国語の勉強、ここでは世間一般的に英語の勉強のことを話そうと思うが、英語の勉強とは詰まるところ、英語を日本語に翻訳することである。英語を見てすぐに翻訳が出来れば良いがが、勉強とは難しいことにチャレンジしていくもの。
難しい英文の場合は、日本語訳を見ながら照合させていくことになるのではないだろうか。単語の意味、文法的なことを考え 、なぜこのような意味になるのかを理解していく。これが英語の勉強ではないだろうか。勉強しなくても聞いているだけで分かってきた、というようなことはないのだ。
さて、英語と日本語を照合させるときに、その距離が大事であろう、ということに気が付いた。上の本では10cmくらいであろうか。違うページに書かれている場合もあるだろう。新々英文解釈研究は解答が後ろのページにまとめて書いてある。つまり、学習者はページをめくって照合させなければならない。10cmであろうが、1ページであろうが、ずっとあとのページであろうが、視線をくるくる移して照合する。それが骨である。
小生の開発した現代英文訓読法(訓読法 と略 詳細はこちら)ではこれを限りなく近づけている。
新々英文解釈研究の1番を例に出そう(参考ブログ記事)。
英語の勉強とは、英文と解答の日本文を視線をくるくる照合し、不明な単語は辞書を引くとか、わからない文法は、参考書を見るなどして理解に努め、結局、上の表のようなものが頭の中で出来れば、「理解した」ということになる。
それであれば、その完成図を図示しておけば、学習者の理解が早まるであろうと考えている。これが、訓読法の意義である。
訓読の本家は漢文である。この「距離」ということから考えると、漢文の訓読というものは本当に凄いものであると感心する。漢文の訓読は原文(白文という)に完全に溶け込んでいる。
あれこそが、語学学習の最終進化形ではないだろうか。
論語の最初の文を示す。
今、実は新々英文解釈研究にちょっとくたびれて、論語を学習している。
実はけっこう長いことをやっている。 諸橋轍次氏の「論語の講義」は一通り読んだ。暗記はしていないが、準暗記というべきかそのくらい読んだので、今度は、簡野道明先生のものを読んでいる。
ふと気が付いた。漢文の訓点もかなり見慣れると違和感がなく読めるようになるのであろうが、私もそうであるが多くの皆様の場合も、なかなか大変であると思う。
以下のように書き換えてみた。つまり、漢文と日本語の読み下し文の距離をぐっと縮みてみたのである。
ぐっと読みやすいものであろう。
このようなものを自分で覚えながら書いている。
結論:つまり、語学の勉強とは、原文(英語であったり、漢文であったり・・・)と日本語訳の距離である。距離が小さいほど効率が良い。
その最たるものが、漢文の訓読であろう。
それを参考にして小生が開発したのが、現代英文訓読法である。
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当院の公式ホームページです。新しくしました。
当院の開院以来からあるホームページ。時代を感じさせるものとなりました。
AdobeGoLiveで作っています。
今も使っています。
現代英文訓読法 目次 (新渡戸稲造 武士道もここにあります)
英語を簡単に読むことができるように工夫して実践してみました。
漢文の訓読の発想を英語に取り入れてみました。
電子カルテについていろいろ考えてみました。
小生自身は紙カルテを使用しております。
高校時代に勉強した「新々英文解釈研究」を研究しています。
現代英文訓読法と「やわらかな暗記」で 「新々英文解釈研究」をしっかり素早くマスターできるようなものを作りたいと思っています。
英語革命を目指しています。
個人情報とは何か。これが漏洩することは何を意味するのか。これを問います。
個人情報とは「個人秘密情報」であり、これが漏洩することは「奴隷」になることを意味します。
橋本の著した本をPDFで販売。「医療の未来」は製本されていて、これを販売。
他はPDFで販売しています。
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