2024年1月20日土曜日

鯨構文などもはや使われていない、という人がいたが

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  日本の英語教育はけっこう滑稽なことを教える、という論調があった。

そのうちの一つが、「鯨構文」と言われるもの。
比較級の構文で、結構難しいものであった。
日本の文法英語を批判する人はよく「鯨構文などない」ということを言っていた。
まずその鯨構文を紹介しよう。 
新々英文解釈研究(山崎貞著 研究社) 18 からである。

 

 使われていないのかな、と思ったら、エドガー・アラン・ポーの「黒猫」に、堂々と使われていた。

 
けれども、私は、自分の魂が生きているということと同じくらいに、天邪鬼が人間の心の原始的な衝動の一つ ―― 人の性格に命令する、分つことのできない本源的な性能もしくは感情の一つ ―― であるということを確信している。


 このような文章は「鯨構文」をきちんと勉強していないと訳せない。

 今の英会話勉強だけでは、このような文章は訳すことはできないだろう。

 このようなものをしっかりと勉強していないと、訳は覚束ない。

 そんなことばかりやっていて英会話はどうするのかだ、という人がいるかもしれない。

 英会話は慣れると出来る様になるという類のものである。

 鯨構文は勉強しないと絶対に出来ない。

 だから、英会話主体の勉強では上限が定められてしまいかねない。

 もっとも、ハウスボーイ(家政婦)には、鯨構文など必要ない。

 故に私は今の中学、高校生が盛んにやっている、5択英会話主体の英語を「ハウスボーイズ・イングリッシュ」と呼ぶのである。

 私が勝手に言っているのではない。

 英語塾や予備校の先生も言っているのである。

「生徒にこのような勉強(5択英会話)だけでは、後々英語で苦労するよ」と言っているそうだが、受験生にとってみれば、共通テストの英語の配点がヒアリング5割だからやらざるを得ない。

 勢い、英検2級でも取れば、結構有力な私大でも、英語の試験免除、とか、9割と認める、という大学も多いそうだ。

 英検2級・・・高校卒業レベルというが、英文法など大した知らなくても通る様だ。そのような人も実際に知っている。

 英会話主体の勉強ではハウスボーイにしかなれない。

 英文法主体にして、しっか李と英文を精密に読む能力を身につける。 

 このような人が、会社や人から頼られ、ひいては英語で金を稼げる様になるのだろうな、と思う。 

 


 


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