伏見啓明整形外科公式サイト ブログ総もくじ 英文訓読法について
はじめに
入試問題でヒアリングの問題の比重が高まっています。
英語入試問題の重要な部分なのですが、どうも生徒さんたちの多くは、あまり対策をしないようです。
英語を聞いて、「えいっ、やあ」とばかりに選択肢を選び、あっていたら嬉しくて、間違っていたら、しょぼん。
それではいけません。試験というものには必ず対策があります。その対策をきちんとしなくてはいけません。
ところが、このヒアリングテストは、対策がしずらいものです。だから生徒さんたちがあまり勉強しない。
するとあまり当たらないので楽しくない、と思っている人も多いようです。
そこで、このたび、私が一つの対策、勉強法を示すためにこの本を書きました。
勉強の仕方としては、本番問題をまずやってみるとよろしいかと思います。
分かった人、分からなかった人、正解できた人、正解できなかった人、いろいろあると思います。
これはあくまでも勉強です。正解、不正解、などそんなに重要なことではありません。
勉強してまず一番大事なこと。きちんと理解でき、つまり、英文の内容を日本語で把握することです。
その次に、自分の分からなかった単語や表現も覚えていく。これが大事です。
この本では、まず「本番試験」で問題を解いてみる。
次に「英文訓読」がありますから、そこで、読まれた英語をしっかりと見て、日本語で意味を把握する。
最後に「やわらかな暗記」で空欄を埋められるようにする。その時に、単語や表現を覚えていく。
そうすると問題がしっかりと理解できる。
これを3年分くらいの過去問でやったらかなりヒアリング力も付くし、英語力自体も上がると思います。
何よりもこの手のヒアリング問題のコツが分かると思います。
この「コツ」というのも試験では大変大事です。
「コツ」が分かりさえすれば、きっと点数など思いのままとなる。しかもこのヒアリング問題には「コツ」があると言います。
北大の新入生と話す機会がありましたので、この英語のヒアリングについて聞いてみました。
私自身はこの問題。この高校入試の問題でさえ、簡単ではないな、と正直思っています。
その新入生は試験を受けたばかりですから聞いてみました。
すると「あれにはコツがあるんですよ」と仰る。
どのくらい本番で取れたのか、と聞くと、ほぼ満点であった、と言います。
実はヒアリングに関しては皆、同じことを言います。
大学の共通テスト、TOEFL、TOEICでかなり高得点をとった人、あるいは、英語塾の先生は皆、同じことを言っています。「コツ」があるのだ、と。
では、その「コツ」とやらを手短に教えてはくれまいか、となるでしょう。
多分、それは簡単に教えられるものではないのだと思います。
故に、まず自分で耳で聞いて手を動かしてやってみるしかない。
と言ってもただやるだけではダメです。そこから知識をどんどん吸収しないと勉強ではない。
そのために私は、「英文訓読法」と「やわらかな暗記」を用いて勉強するのが良いと思い、この本を書いたのです。
ヒアリング問題で困っている生徒のために、ですね。
この本でヒアリング問題に取り組んでみましょう。合っていても、間違っていても、自信を持って勉強を進めることが出来るはずです。なぜならば、勉強をしていくその都度、英語の知識が増えていくことが実感できるからです。
そして過去3年分くらいやれば、自然に「コツ」が身につくはずです。
あるいは、学校や塾で「コツ」を教えてもらった時に、すんなりと自分の中で理解できるはずです。
令和5年7月3日 橋本英樹
本編では本番と同じ音声がついています。
長い文の選択肢にも音声をつけました。
ヒアリングを徹底的にトレーニングするためです。
このようにすることにより、入試問題の理解を徹底出来る。
これが最高の対策です。
試験というものには必ず対策があり、きちんと対策をしたものが勝利を得るのです。
でたらめの対策では、勝利は覚束ない。
筆者の言
試験の前の説明
問1 No1 音声
まず上の問題を聞いて解いてみましょう
この問題もけっこう難しいように思った。
男がジョンで女がメリー。
質問はジョン、つまり男の人が好きな動物を聞いている。
会話というものは何かお互いに情報を交換するために行うもの。
ジョンは虎が好きで、メリーは象が好きなのか。そんなことはどうでも良いことだろうさ。
難しい、と思うのは、仮に10人くらいがいろいろ好きな動物を言った後に、トムが好きな動物は何ですか、と聞かれたら戸惑うだろう。
これはすでに英語の問題ではない。単なる記憶力を問うことになるからである。
あまり良い問題ではないな、と思った・・・まあ、このようなことを考えながら問題を解き進むのも面白いのではないでしょうか
問1 No3
問2 No1
問2 No2 学校での対話
問3 No3
問2 No4
問3
問題文の前半を完全理解しよう
問3 問題文 前半
問3 問題文 前半
問題文の後半を完全理解しよう
問3 問題文 後半
問3 問題文 後半
嫌なところを突く問題だな。
パーっと英語を聞かされる。クリスマスツリーの色が日本と違うことは分かる。
でも、日本のツリーが何色で飾られ、オーストラリアのツリーが何色で飾られているかなど覚えていないし、重要なところではない。
読解の問題ならこのような質問もありだろうが、聞き取りでこのような所を聞くのはいやらしい感じがする。
聞いたものを短期間覚えている「短期記憶」を競うだけのもの。これは学問ではない。
このようなことをするから「ヒアリング」ってやだな、と思う生徒も出るのだ。
しかし、これは試験だ。割り切っていこう。
英文訓読で英文をしっかり理解し、やわらかな暗記でケリをつける。そうしていると、英語力も上がるし、ヒアリングの問題にも慣れる。ヒアリングの問題は慣れると取れるようになる。さあ勉強を続けよう。
問4